今回はヨルダンでの調査の日程とシリア現地の状況(12月19日前後から犠牲祭のためシリア政府が活動を行わないこと、JPF参加NGOのNGO登録・事業実施のための執行体制に関する了解覚書(Memorandum of Understanding, MoU)の進捗がなかったこと)からシリアでの調査は延期し、来年1月に行うものとする。
KnKとUNHCRとのIP契約に関しては、KnK側から具体的な参加の意思や事業計画が表明されていないものの、フフェイスやアズラックといったNGO活動がまだ集中していない地域で活動を行っていることから今後の可能性はあると考える。今回のUNHCRヨルダンの事業部門との会談でIP契約の数や団体、地域などをまとめたチャートを入手したため、今後このチャートを分析し、NGO側から実施できる事業を提案していくことも可能であると考える。KnKの活動地域であるアズラックでは芸術・スポーツ分野でのIPが存在しておらず、KnKが今後IP契約を交渉するために有利な条件があると考えられるが、UNHCRはNGO登録を完了している団体とのみ契約を結ぶため、Higher Council for Youthとの共同事業という形で事業実施に登録を特に必要としていないKnKはまず登録をする必要がある。
JPF参加NGOの活動状況
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KnKの活動について、12月10日にアズラックにおいて事業の立ち上げ式が行われた(実際には活動はすでに開始されている)。式にはHigher Council for YouthのYouth Centreや在ヨルダン日本大使館、イラク大使館が参加し、KnKの活動に関するアドボカシーや現地での事業への理解に役立っていた。ジャパン・プラットフォームのロゴが掲げられ、現地カウンターパートのスピーチの中でも名前が言及された。式をさらに良いものにするための提案をするならば、A)式で直接受益者である子どもたちを前列に座らせ、大人を後列に配置する、B)喫煙や携帯電話の使用を会場内では禁止し、屋外に限定する、などが考えられる。
SCJの活動について、今回視察した支援予定の幼稚園はSCの推奨するLearning Through Play (LTP)の導入に積極的に賛同した幼稚園であるが、すべての幼稚園がこのように理解があるわけではなく、イラク人園児入園にも消極的であるため、SCJとして事業準備に努力が続けられているとのこと。視察した幼稚園(ザルカ県)はSCJが修復を予定している教室スペースを確保しており通常授業に支障なく修復作業が可能であり、すでに独自で施設修復を始めている部分もあることから、事業終了後もJPFの支援継続に依存することなく活動を行うことができる。プレイルームの安全性やスペース、動線等などに改善の余地が見られたが、今後幼稚園側が修復を要請している給湯室・トイレを含めSCJの提案する修復場所の協議が行われることとなっているため、その協議の結果が待たれる。
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NICCOの活動について、今回心理社会的ケアのワークショップ(ダンス・演劇)を視察、受益者である子どもたちの積極的な参加と彼らの両親の事業への信頼が伺えた。今回の調査中に実現した、事業に演劇を取り入れた活動をしているCARE International Jordanの共同事業視察などを通して、活動に更なる改良を加えることも考えられる。
食糧供与事業に関して、UNHCRのIPとしてザルカで食糧配給を行っている国際NGOのテルゼゾン・イタリアンやJordan Action Against Hunger (JAAH)と受益者リストの情報を共有している。受益候補者の調査も実施しているが、社会開発省のリストとUNHCRのリストで重複する名前が見られるとのこと。重複を出来るだけ避けるためには社会開発庁の受益者リストを出来るだけ早く入手し、UNHCR側とクロスチェックする必要があるが、来年1月15日ごろに行われる第2回目の供与のためのリストはまだ届いていないことが懸念される。同じザルカで活動するUNHCRのIPとの積極的な交流と情報交換も求められる。