8月15日18時(日本時間8月16日午前8時頃)に、ペルー共和国でM8.0の地震が発生し、リマ州及びイカ州全域において、広範な被害が出ている。8月30日付けのNational Institute of Civil Defense(INDECI)の情報によると、死者500名以上、倒壊家屋約6万軒という大規模な被害となっている。
上記の計画では、現在は(3)のフェーズに入っているべきであるが、支援関係者の大方の意見では、まだ(2)のフェーズ、場合によっては(1)のフェーズから脱しておらず、(3)に移行できるまでには2ヶ月ぐらいかかるのではないかとの見方が多いようである。(3)のフェーズにおいてはFORSUR基金(Fund for Integral Recovery of Areas Affected by the Earthquake)が設置され、復興支援金に当てられる予定である。
家屋を失った被災者への金銭的な支援計画、ピスコ市中心街そのものを移転させる計画など、これから検討、決定していく見通しの政策が多くあり、緊急支援から復旧・復興に向けた中長期的な計画はまだ具体的には公表されていない。また、ペルー経済財政省が設置している義援金口座への支援金は、今後使途を決めていく方針であるとのことである。
INDECIに寄せられた支援物資は、全体状況を把握した上での配給というよりも、各地方行政からの申請ベースで提供されている模様である。
今般の地震被害に対する支援に向けた超法規的な対応を施すには至っていないが、支援物資の輸入関税、購入物資の税金(19%)の免除あるいは還付の可能性は有りうる。支援受け入れ体制については、INDECIが調整役を担うことになっているが、支援を実施する際にINDECIへの登録や許可が必要となるわけではなく、各自で実施している支援内容、活動場所の情報を提供すればそれで良いというスタンス。調整はあまり機能的に行われていないと見受けられる。
また、NGOがペルー国内で支援活動を実施するにあたり、法人登記の有無に制限は設けられていない。ただし、NGOがペルーで銀行口座を開設する場合、日本で口座開設を行う方法と現地で開設する方法があり、日本で行う場合は、在京ペルー大使館を通じて実施する。ペルーで開設する場合は、法人登記登録を行っていなければならないため、スペイン語による手続き書類の作成などかなり時間と手間が必要となる。
(b)援助機関・団体による対応
地震発生から約3週間が経過し、当初の情報とは異なり被害状況がより深刻であることが確認されている。これに伴い、国際援助機関・団体(INGO)の動きもより活発になってきている。現時点では、国家防災庁INDECIや州政府当局と連携しながら、テントや食料などの物資配給を中心として支援活動に取り組んでいる。現時点では、WHO/PAHO、FAO、UNICEF、WFP、UNFPA、IFRC、USAID、World Vision、CARE International、Oxfam、ADRA Japanなどが活動中である。
また、8月28日(火)ペルー政府の調整、および、国連災害評価調整チーム(UNDAC)、UN Systemなどの初動調査結果から36百万米ドルのフラッシュ・アピールがUNOCHAより提出された。想定対応期間は6ヶ月間。この内、国連中央緊急対応ファンド(CERF、UN CENTRAL EMERGENCY RESPONSE FUND)からの9.6百万米ドルのみが確保されている。