難民・国内避難民の帰還の遅延
2007年において、UNHCRは10万2000人の計画的難民帰還を想定していたが、実際の帰還難民の数は、45,794人と半数以下であった(UNHCR, Sudan Repatriation Operation 2008, Weekly Statistics, 12 Jan, 2008)。これらは、現地でのヒアリングによると、帰還先の環境整備の遅れ、雨季が長期化したこと、水害による輸送事情の悪化、UNHCRの財政的な事情等の要因が影響していると考えられる。UNHCRジュバ事務所は、本格的な難民帰還は、今年2008年および2009年に行われると予測している。JPF事業が展開している、上ナイル州、ジョングレイ州、東エクアトリア州、中央エクアトリア州は、全て難民受け入れの主要地域であり、帰還難民への支援はこれからが正念場を迎えるという状況にある。
南スーダンと青ナイル州で193万5000人(UNHCR, Nov. 2007)といわれている国内避難民の帰還支援においては、州により取り決めは異なるようであるが、主にUNHCRとIOMが担当している。国内避難民の帰還状況に関する包括的データは入手できなかったが、難民と同様の事情により、ハルツームなど都市にとどまる者が多く、帰還民の数は予定よりも少ない傾向にある。
一方、難民・国内避難民の帰還先における状況が整っておらず、帰還した難民がまた元に戻るケースも見られている。水設備ですら未整備のところが多く、膨大な緊急的ニーズが存在する。2011年の国民投票に向けた平和の定着を進めるためには、難民・国内避難民の生活環境を整えることが極めて重要である。 |