シリアには現在、150万人のイラク難民が逃れてきていると言われています。しかし、そこに難民キャンプがあるわけではありません。彼らの多くは、都市の中で安い部屋を借り、合法的に働くことが許されないので僅かな蓄えを切り崩し、清掃業や路上での物売り、女性の場合は夜の町で働いたりして希望のない生活を辛うじて生きています。イラクにいた時はそれなりに財産や教育、地位のあった人たちだけに、難民としての生活は過酷なものです。
その事実は、「シリアには150万人のイラク難民がいる」という言葉で切り捨てられるものではありません。彼ら一人ひとりに名前があり、顔があり、苦しみや喜びがあるのです。私たち日本人一人ひとりがそうであるように。
そしてイラク難民が欲しているものは、お金や食糧だけではありません。貴方自身が辛いとき、悲しいとき、誰かにお金や物を恵んでもらうことでは救われないように。
4月上旬、私たちはシリアを訪問し、短い時間ではありますがイラク難民たちと直接触れ合う機会がありました。遠い異国で難民生活をおくる彼らの物語について、私たちと一緒に考えてみませんか。
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